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建設業のGXとは?現場の燃料削減とCO₂排出管理

  • pakiraadtime
  • 8月15日
  • 読了時間: 3分
重機

建設業は重機の稼働や資材搬送に多くの燃料を使うため、GXの影響は極めて大きい業界です。現場で活かせるGX施策や成功事例を通じて、建設業が直面する変革とその具体的な対応策を詳しく解説します。



1. GXとは?建設業の定義


「GX(グリーントランスフォーメーション)」は、脱炭素化と経済成長の両立を目指す社会・産業構造への転換を指します。建設業においては、省エネ・再エネ・低炭素素材の導入やデジタル技術活用により、現場の環境負荷を抑える動きが進んでいます 。この背景にはGX推進法などの制度整備や補助金制度の拡充もあります 。



2. 建設現場でGXが求められる理由


法制度による圧力

GX推進法の改正が進み、2026年度から排出量取引制度の本格稼働が決定するなど、法制度面での対応が不可欠になっています 。


公共調達・入札での評価強化

国土交通省などでは、CO₂排出量の見える化や削減対策の整備が進んでおり、技術提案・過去のGX実績に応じた加点評価を行う発注者も増えています 。


産業界全体のGX連携

スマート建機・AI・BIM/CIM・LCA(ライフサイクルアセスメント)を組み合わせたリアルタイム監視や環境性能評価により、設計段階から脱炭素を組み込む動きも加速しています。



3. メリット(コスト削減・入札有利化)


燃料・資材コストの削減

電動建機や低炭素素材、EV重機の導入により、燃料費や材料コストが削減され、長期的には投資回収が可能です 。


入札競争での優位性向上

GX評価を反映する公共調達では、省CO₂実績が入札における加点対象になり、低炭素提案が企業価値を高めます 。


ブランド・信頼性の向上

環境配慮型の企業として選ばれやすくなり、持続可能な社会づくりにも貢献できます 。



4. 事例紹介(ゼネコン・中小施工業者)


<ゼネコンの取り組み例>

大成建設は、国内初のGX建機認定を受けた「25tフル電動ラフテレーンクレーン(EVOLT eGR‑250N)」を2025年2月から現場導入、今後6年間の効果検証も行っています。


鹿島建設は、CO₂を吸収して正負ゼロ以下を可能にした「CO2‑SUICOM®」など、環境配慮型コンクリートやGX技術を活用したインフラ整備を推進中です 。


<中小施工業者の取り組み例>

中小企業でも、省エネ建機の共同導入やLCA対応を推進し、GX評価が入札での差別化手段として活用されています 。



5. すぐできるGX施策


GX建機の活用

電動クレーン、振動ローラ、無人締固め機など、排出ゼロのICT建機導入を検討。


CO₂排出の「見える化」

モニタリングと排出原単位データベース(公共調達ガイドライン)を活用し、排出の可視化を推進。


低炭素資材の積極調達

低炭素コンクリート、環境配慮プレキャスト、低炭素アスファルトなどの利用で、現場全体のCO₂削減に寄与。



まとめ


建設業におけるGXは、単なる環境対応ではなく、技術革新と経営戦略を融合させた進化の軌跡です。法制度の整備・評価制度の変化・技術選択が企業の方向性にも直結しています。まずは電動建機や見える化、小規模でも低炭素資材の採用など、小さなステップから始めることが未来への第一歩になるでしょう。ぜひ現場での実践を通じて、持続可能な建設業の未来を切り拓いてください。

 
 
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