【GX宣言】って何?中小企業でもできる発信と効果
- pakiraadtime
- 7月15日
- 読了時間: 3分
最近よく聞く「GX(グリーントランスフォーメーション)」という言葉。大企業が2050年にカーボンニュートラルを目指す、というニュースで見かけることが増えましたが、「うちは小さな会社だから関係ない」「環境対策なんて余裕がない」そう思っていませんか?実は、GXは中小企業こそ取り組むべきテーマ。そしてその第一歩が「GX宣言」なのです。
今回は、GX宣言とは何か? なぜ中小企業に必要なのか?そして、どうすれば実行できるのかを、わかりやすく解説します。

「GX宣言」とは?
GX宣言とは、自社が環境や持続可能性に配慮した経営に取り組む意思を社内外に示すことです。「うちの会社は、未来を見据えて動き始めますよ!」というスタートの宣言。必ずしも大がかりな取り組みや、完璧なCO2削減計画が求められるわけではありません。
GX宣言で示す3つの要素
将来に向けた環境配慮の方向性
自社の活動や業種に合った取り組み目標
社内・社外に向けた発信の意志
中小企業にとってGX宣言をするメリット
GX宣言には、単なる「環境への配慮」という以上の経営的な価値があります。中小企業だからこそ得られるメリットを見ていきましょう。
1. 信用力が上がる
GXに取り組んでいる企業は、社会的信用度が上がります。
たとえば、以下のような場面で好印象を与えられます。
取引先への提案や入札時
金融機関との融資交渉
求人や採用活動の場面
補助金・助成金申請時
特に近年は、サプライチェーン全体での「脱炭素」「環境配慮」が重要視されており、大企業からの調達先として選ばれる要因にもなります。
2. 社員の意識改革につながる
宣言を社内で共有することで、社員の意識が変わり始めます。「環境を考えるって難しいことじゃないんだ」「会社も未来を考えてるんだな」といった共感が、モチベーション向上や定着率の改善にもつながります。
3. GX補助金・支援制度の足がかりになる
各自治体や経済産業省が実施しているGX関連の補助金や支援制度の中には、GXに取り組む姿勢の有無が評価対象になるものもあります。
省エネルギー機器導入の補助金
グリーンイノベーション補助
地域脱炭素推進支援交付金 など
GX宣言は、「うちは取り組む意思がありますよ」という、わかりやすい証明にもなるのです。
GX宣言を出すときに、よくある誤解
GX宣言を出そうとすると、こんな声を耳にすることがあります。
「CO2排出量なんて計測したことないけど大丈夫?」
「まだ具体的な計画がない…」
大丈夫です。GX宣言は、未来に向けた姿勢表明が大切で、現時点での完璧な数値や実績は必要ありません。宣言後に少しずつ動けばOKです。
まずは「社内の電気使用量を見直す」「再エネを検討する」「エアコン温度を管理する」など、できることから始めるという姿勢で問題ありません。GX宣言の発信方法は自由です。
自社のWebサイトやSNSに掲載
名刺や会社案内に記載
商工会や業界団体に共有
可能な場合は、地方自治体のGX支援ページへの掲載
GX宣言の次のステップとは?
GX宣言はゴールではなく、スタート地点です。
<次に進めたいアクション>
社内でGX行動チェックシートを作る
→ できていること・できていないことを「見える化」
電気使用量や紙使用量を月ごとに記録
→ 減らす工夫を話し合う「GXミーティング」を実施
取引先・地域との連携を考える
→ 地域脱炭素ネットワークに参加するなど
まとめ
GX宣言は「未来を選ぶ」宣言
中小企業がGXに取り組むというのは、単なる環境対策ではなく、企業としての未来の在り方を選び、表明することです。宣言をすることで、次のような変化が起き始めます:
社内が同じ方向を向く
取引先や地域からの信頼が高まる
自社のブランディングが進む
小さな一歩が、企業の価値を変える大きな一歩になります。
「うちはGXなんて…」とためらっていた中小企業こそ、まずはGX宣言から始めてみませんか?


