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はじめてのGHG排出量算定
Scope1
温室効果ガス(GHG)排出の基礎である「Scope1(スコープ1)」の考え方と、算定方法をわかりやすく解説した初心者向け手順書です。企業のGX第一歩として、必要な知識と実践的な手順を習得しましょう。

Mission
Scope1(スコープ1:直接排出)に該当するGHG排出量を把握し、脱炭素・GX戦略の基礎データを算出します。Scope1とは、企業や事業所が自らの活動によって直接排出する温室効果ガス(GHG)のことを指します。そのため、まずはどの活動がScope1に該当するかを明確に特定することが出発点となります。
【対象範囲】
自社所有・管理の施設、設備、車両などからの直接排出対象となるGHG:CO₂、CH₄、N₂Oなど(必要に応じてHFCs、PFCs、SF₆も含む)
Manual
STEP.1
対象となる活動の特定
燃料の燃焼
ボイラー、給湯器、発電機、焼却炉、フォークリフトなど
社用車の燃料使用
ガソリン、軽油、LPG車などの燃料消費
プロセス排出
製造過程でのガス放出(例:セメント製造)
冷媒漏れ
空調設備や冷凍機器からの冷媒ガス漏れ(HFC等)
STEP.2
データの収集
燃料使用量(単位:ℓ、m³、kgなど)
・仕入れ台帳、伝票、請求書
・メーター計測値
・燃料タンク残量記録
稼働実績データ
・運転日報、使用時間、走行距離など(補完データとして)
冷媒充填・補充記録(年間)
・点検報告書、修理記録
STEP.3
排出量の算定
STEP.4
集計と報告
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活動カテゴリごとに排出量を算出し、総量をt-CO₂eで集計
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年次レポートやGX報告書に活用
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必要に応じて第三者による検証を受ける

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